2022年12月16日
2022年第49週 (12月5日~12月11日)
■県内概況(新型コロナウイルス関係)■
第 49 週の新型コロナウイルス新規感染者報告数は 8618 名と第 48 週の 6858 名より増加しています。
流行の拡大を防ぐため基本的な感染防止策を継続しましょう。
しゃべる時はマスクをずらさない、外で近距離での飲食は顔が対面にならないようにする等、リスクの高い場所では特に注意しましょう。
■県内概況(その他の感染症)■
感染性胃腸炎は定点あたりの報告数が昨年より低い状態で推移していますが、これからノロウイルスが流行する季節に入ります。
過去 10 年の平均値でもこの季節は感染性胃腸炎が最も多い季節となっていますので、注意しましょう。
また、インフルエンザの報告も見られますので、注意が必要です。
■ノロウイルスに注意■
食中毒は夏だけではありません。
ウイルスによる食中毒が冬に多発しています。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。
健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。
従って、皆様の周りの方々と一緒に、次の予防対策を徹底しましょう。
◎患者のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるので、
(1) 食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
(2) 下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
(3) 胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐ぶつを適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。
詳しくは、厚生労働省 HP「ノロウイルスに関する Q&A」をご覧ください。
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■第49週のトピックス■
◆IASR 43(11), 2022【特集】インフルエンザ 2021/22シーズン
(国立感染症研究所HP)
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◆インフルエンザ流行レベルマップ (国立感染症研究所HP)
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【奈良県感染症情報センター(奈良県保健研究センター)より参照】
(2022年12月16日更新)