2019年02月01日

2019年 第4週(1月21日~ 1月27日)

❖県内概況❖
 インフルエンザの報告数が第 3 週よりもさらに増加しています。
特に県北部地域、中和保健所管内西部地 域で大きく増加しています。
保健研究センターの検査では、昨年は AH1pdm09 型を多く検出していましたが、 今年1月に入ってからAH3(香港型)を検出しています。
インフルエンザは一度感染していても種類が異なると 再感染するため、何度も発症することがあります。
感染経路は咳やくしゃみからの飛沫感染と、飛沫の付着物に触れた手指を介した接触感染ですので、こまめな手洗いと咳エチケットを行い、感染予防対策に努めましょう。

✤小児科外来情報✤
■北部地区(矢追医院)
 インフルエンザが大流行しています。迅速検査ではほぼA型です。
今シーズンは 10 才以上から成人に感 染が多い印象です。
抗インフルエンザ剤はいずれも効果はあるようです。
嘔吐と下痢の感染性胃腸炎もや や増加しています。

■中部地区(岡本内科こどもクリニック)
 インフルエンザが急増。すべてA型。
 報道されているような重症例はないが感染力は強い印象。
 感染性腸炎も流行中。
ノロ様で嘔吐・軟便と合わせて微熱・頭痛を訴える例も多い。
 他にアデノ、水痘が増加してきた。
姉がアデノ陽性例の発熱遷延の2歳女児で(当該児アデノ弱陽性)4日目くらいにBCG跡に発赤を認めたMCLS疑い例があった。

■南部地区(南奈良総合医療センター小児科)
 A 型インフルエンザの流行が続く。
学級閉鎖や家族内感染例(成人含めて)も多い。
熱性けいれん、肺炎 合併もみられる。
 嘔吐・下痢の胃腸炎も増加している。
一部症例ではノロウイルス陽性例あり。
胃腸炎関連けいれんも散 見され注意を要する。

✤第4週のトピックス✤
IASR 40(1), 2019【特集】百日咳 2018年11月現在
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【奈良県感染症情報センター(奈良県保健研究センター)より参照】
(2019年2月1日更新)